赤ちゃんが生まれたら育児が始まります。

1人の「人間」をお世話し躾して育てていく。オギャーと生まれてから自立できるようになるまでが親の責任でしょうか。

そう考えると子育ては一大プロジェクトです。

子育てを失敗、間違いと思わないために

壮大なスケールの「1人の人間を育てる」こと。

そんな大きなことなのに、「子育てに失敗する」「私の子育ては間違っていた」なんて言葉やセリフがありますね。

せっかく生まれてきたかわいい我が子。なのに「失敗した」「間違った」なんて思いはしたくないです。

子育てについてしっかり学んだことはありますか?

さぁ、これから「子育て」という一大プロジェクトが始まるよ、という時に、「子育て」について学んだことはありますか?思いつくこととしては、妊娠中に産院や自治体の母親学級や両親学級がありますね。

ではこの内容だけで1人の人間を自立に向けて育てられるでしょうか?

新生児→乳児→幼児→児童・・・

と、1人の人間だけど、成長していくので育て方も変わってきます。

一般的な両親・母親学級は妊娠中や出産、産後、新生児期のお話がメインです。幼児のことまでは学ぶことは少ないです。なのにこれから先、約20年も子どもを育てていかなくちゃいけません。

子育てについて学べるところはもっといっぱいある!

両親学級や母親学級は自治体や産院だけでなく、専門の知識を持った開業助産師さんや、お勉強を積み重ねた先輩ママさんがお教室を開催しているところも増えています。

ニコベビーは「まるまる育児」を推奨しているので、お近くの「まるまる育児」「まんまる育児」「べびぃケア」を取り入れているお教室や個別レッスンを一度は受けてみて欲しいなと思います。

その後、発達教室、離乳食教室、0才からのお口の教室、ベビーサインなど、乳児から学べることはたくさんあるし、スイミング、リトミック、体操、ピアノなどなど未就学児から親子で一緒に学べることもあります。

小学生や中学生になってから習い事や塾などに通って、先生(教えるプロ)から習うように、赤ちゃんの時から、妊娠中もプロから習えることを取り入れていくことで、「子育て」がより豊かで楽しい経験となるでしょう。

やるかやらないかは、あなた次第!

いろいろと学んでみても、これ良いのかな、合ってるのかな?って思うことも出てくると思います。情報を仕入れたら、今度は取捨選択が始まります。人生は取捨選択の連続です。子育てに関しては、ある程度子どもが自分の意思で決められるようになるまでは親が決めていく必要があります。

ここで、みんながやっているから、流行っているから、先輩ママや先生が良いって言ったから、という理由だけで選んでいくのはあまりおススメではありません。習い事や塾なら変更するとか辞めるとか選択肢があるけど、赤ちゃんの成長に限っては取り返しがつかないことも出てきてしまいます。

育児の方法や育児グッズには流行り廃りがあります。流行っていたのに数年で消えていったり、危険だと言われて廃れたのにまた戻ってきたり。こちら側では良いと言われているのに、反対側では絶対にダメ!と言われるようなこともあったり。

例えばニコベビーが推奨しているまんまる育児ですが、正反対の赤ちゃん期から真っすぐ伸ばす育児や、縦抱っこを推奨している育児方法もあります。

どちらが正しくてどちらが間違いなのか、まんまる育児側なら新生児を真っすぐに伸ばすなんて絶対ダメ!と思うけど、真っすぐ育てる側なら生まれてなお丸くするなんて絶対ダメ!と思うかもしれない。どちらもお互いが良いと思っていることを伝えているので、どちらも悪意はないんです。

だからこそ、人の意見だけで決めるのは良くないのです。

決定には自分の主体性が必要です。

流行っているけど、すすめられたけど、嫌だなと思えばやらなければいい。スルーしてみたけどやっぱり気になる、となればその時に始めればいい。親が決めていくのです。

我が子の責任を持てるのは親が一番!

周りにどうこう言われようと、結局我が子の責任が取れるのは親です。

子育てで何かつまづきがあっても、自分で主体的に選んだ道なら責任が持てます。誰かの意見だけで決めてしまったら、その人のせいにしてしまったり、後悔が残ったり。

私の育児の取捨選択方法は直感

19年前スリングの使い方も知らずになんとなくしていた抱っこが現在の「まんまる抱っこ」とほぼ一緒!

我が家の場合、スリングを知ってまだ正しい使い方も知らなかった長女の時、なんとなく抱っこしていたのは今の「まんまる抱っこ」とほとんど同じ抱っこでした。本能的にこれがイイ!と思ったのでしょう。

次女の時は、股関節脱臼になってしまう恐れがあるということでスリングでも縦抱っこが推奨されるようになり、私もそれを取り入れて、お店でも縦抱っこをお伝えしていました。三女も縦抱っこ。三女の時にはまんまる育児もなんとなく聞いていたけど、怪しさ満載に感じてスルーしました。

末っ子で初めてまんまる育児を取り入れて、再び長女と同じような抱っこに戻ります。

あっきースリングでまんまる横抱っこのイメージ

その結果、次女は側弯症に引っかかり、三女はいつも片方の肩が下がっていると指摘されます。抱っこが全ての原因ではないと思いますが、再検査のお手紙を学校からもらってくるたびに、ごめんね、と思います。

でも、後悔ではありません。

次女と三女が困っていればかわいそうだし私の責任ですが、私は自分で選んで縦抱っこを取り入れたし、その時はこれがイイ!と思った縦抱っこなので、後悔はしていません。

産後は特に動物的直観が冴えている時だと思っています。なので私は直感やイイ!と思った感覚を大切にしています。だから後悔は少ないです。(今のところね)

赤ちゃん期の育児は自分がやりたいように、育てたいように!

私と同じように、縦抱っこで育てたことで後悔しているママたちのお話はニコベビーでもたくさん伺うし、「もっと早くやってあげればよかった」「かわいそうなことをした」と泣いてしまうママもいます。でも、それは絶対に無駄ではないし、これから自信をもってまんまる育児に取り組んでいける大切な経験です。

そして、ニコベビーでは超絶おススメされたけど、やっぱり胡散臭いと思うのも自由です。

まんまる育児自体は気になるけど、というママは諦めずにご自身に合う先生を探して続けてください。人には相性があるので、信頼できる人から学んでほしいです。

もうまんまる育児自体怪しい!って思うなら、それも辞めるのはアリです。私たちは自身の育児と11年間お伝えした経験や勉強の上で、今はまんまる育児を推奨していますが、もしかしたら新たな情報に出会って全く違う方向へ進む日が来るかもしれない。

育児の正解や成功なんて、子どもが育ってみなくちゃわからない。

人生が終わる時、私の人生楽しかった、幸せだった、と思えた時が全ての成功なんじゃないかな。だからなるべく後悔が少なくなるように、自分で自分の育児、そして人生を切り開いていかなくちゃ。私の人生は「私」が主役です