当たり前は正解なの?なぜ背バイやお尻歩きの子が増えたの?

背バイやお尻歩きの子が増えた背景には、縦抱っこの流行が大きいのでは、と私は思っています。
約20年前、2002年生まれの長女の時には新生児の赤ちゃんは横抱っこが当たり前でした。縦抱っこ紐は、赤ちゃんの首がしっかりすわってから使うものでした。
2006年生まれの次女の時には、ネットショップも当たり前になり、海外製の大きなベビーカーと共に新生児から縦抱っこが出来る抱っこ紐が爆発的に流行りました。
2007年三女の頃には、新生児から縦抱っこが当たり前の世の中に。
スリングで抱っこしていたら、なんでそんなのに入れているんだ!と道端で知らない人から怒られたこともあるくらい。

縦抱っこで育った子たちが大きくなって保育園へ行き、小学校へ入学するようになると、先生たちからハイハイをしない子が増えた、顔から転ぶ子が増えた、朝礼の時にフラフラしている子が増えたから座らせている、和式トイレが使えないから洋式に変えた、雑巾が絞れない、などの声が聞こえるようになってきました。
運動会で組体操がなくなってきたのも、次女の学年からです。
歯医者さんでも問題視されるようになってきた縦抱っこ

お口ぽかんで常にあいている子が増えたことで唾液が減り、虫歯や歯周病の子が増えたり、舌が正しい位置になくて歯並びがガタガタになっていたり、転んだ時に手が出ずに顔から転んで前歯をかけてしまったり。
そんな子も増えてきたことで、歯医者さんの中でも縦抱っこが原因なのでは、と考えるところが増えてきました。
なぜ縦抱っこが原因なのか?

縦抱っこをしていると、重たい頭を支えきれずにダランと後ろにたれ下がり、顎が上がります。そうなると、お口があきやすくなります。(←試してみて)
舌は上あごにくっついているのが正しい位置ですが、顎が上がってお口があいている状態では舌は上あごにつけにくくなってしまいます。

縦抱っこ紐での抱っこは、両腕は左右にガバっと開いた状態が続くので、両手をモジモジさせて遊ぶ時間が減ってしまいます。両手をモジモジさせて遊ぶのは、赤ちゃんが自分の手を認識するためにとても大切です。

両足も180度近く開いているので、四つん這いになった時に腰骨の下にひざが持ってきにくく、足が床に着けず足指で床を蹴って前に進むことが経験できにくくなります。


自分の体重を支える筋力が育っていない状態で縦の姿勢が続くと、首や背中、腰が硬く板のように平らになり、顎を引いたしなやかな寝返りが出来にくくなります。
これらの積み重ねで、ハイハイしない赤ちゃん、背バイをする赤ちゃん、シャッフリングベビーが増えたのではないかと考えられます。
私自身がたくさん当てはまるから、これからの赤ちゃんの助けになりたい!
私自身が体が疲れやすく、XO脚、ガミースマイル(笑った時に歯ぐきが出る)、口ゴボ(口元がモコっと出ている)、首が長く(ストレートネック)、胸板が薄くてなで肩、ガリガリに痩せているのにお腹はポッコリ、などの見た目にも悩み、運動神経の悪さで体育の授業も大嫌いでした。ついでに前歯もかけました。

赤ちゃんの発達や姿勢について学ぶうちに、
「赤ちゃん、このままだとストレートネックになっちゃうよ」
「お腹からじゃなく喉から声が出るようになっちゃうよ」
「運動神経悪い芸人みたいな動きになっちゃうよ」など
その全てが自分に当てはまっていることにビックリしたと同時に、もともとの素質や遺伝じゃないんだ!と発達と姿勢とその後の繋がりにとても興味を持ちました。
運動神経が悪いだけ、見た目が悪いだけならともかく、そのせいで疲れやすくて寝ても目覚めが悪かったり、集中力が落ちたり、ケガをしやすかったり。
本当にいろんなことに繋がっていて、今となっては改善策もいろいろと知っているけど、大人になってからでは改善出来ることも少ないし、何よりいろいろとお金がかかります。
うちの子もそうなっちゃう、もう遅い?
なんて思わないでください!
あなたの赤ちゃん、まだ人生が始まったばかりです。
赤ちゃんのうちだから出来ることがいっぱいあります!
ニコベビーのレッスンについて

ニコベビーのレッスンでは、出来ない原因や発達のつまづきを探り、改善策をお伝えし、赤ちゃんの発達で最も大切な「ハイハイ」を上手に出来るように促すレッスンです。
1回のレッスンで、寝返りが出来るようになった!手足が温かくなった!と喜びの声も届きますが、ゆっくりと時間をかけて徐々に改善していく赤ちゃんもいます。
むし歯にならないために、毎日お家で歯を磨くように
ニコベビーのレッスンでお伝えしたことを毎日お家で楽しみながら続けて
歯医者さんで定期検診をするように
ニコベビーでのレッスンをご利用ください。
もしかしたらいつもよりギャン泣きが増えるかもしれない、泣き続けて寝ない時間が増えてしまうかもしれない。今まで苦手だった腹ばいの姿勢になるだけで、この世の終わりのように泣き叫ぶ赤ちゃんもいます。
でも、毎日ケアを続けていると、今以上に動かしやすくてラクな体に育ててあげることが出来ます!
お尻歩き、背バイは赤ちゃんの発達にとって普通でも当たり前でもないですよ!